Shopifyアプリの選び方|入れる前に確認すべき7つの選定基準

Shopifyアプリの選び方|入れる前に確認すべき7つの選定基準

 

Shopifyのアプリストアを開いてみたものの、「種類が多すぎて、どれを選べばいいのか分からない」と手が止まっていませんか?
すでに運用中で、「費用がかさんできた」「入れたら表示が崩れた」という経験から次の導入に慎重になっている方もいると思います。

 

まず結論から言うと、Shopifyアプリ選びで大切なのは「どのアプリが人気か」ではなく、入れる前に確認する基準を自分の中に持っておくことです。この記事では、Shopifyストアを40社以上構築し、20サイト以上の運用保守を支援してきた弊社が、どのアプリにも使える7つの選定基準をチェックリスト形式で解説します。特定のアプリ名の紹介ではなく「判断の型」をお伝えするので、目の前のアプリを入れるべきかどうかをご自身で判断できるようになります。

 

 本記事の内容

Shopifyアプリの選び方・7つの選定基準
1.Shopifyアプリの基本|なぜ「選び方」で差がつくのか
2.【結論】入れる前に確認すべき7つの選定基準(一覧)
3.基準①: 目的の明確化|標準機能・Shopify Flowで足りないか
4.基準②: 料金と費用対効果
5.基準③: テーマ・他アプリとの干渉
6.基準④⑤: レビュー・開発元・サポート体制
7.基準⑥⑦: 解約時の残コードと運用への影響
8.コマースラボのShopifyアプリ選定サポート
9.まとめ・よくある質問

 

 

 Shopifyアプリの基本|なぜ「選び方」で差がつくのか

Shopifyアプリの仕組みと選び方で差がつく理由

 

Shopifyは、標準機能をシンプルに保ち、必要な機能をアプリで追加して拡張していくという設計思想のプラットフォームです。アプリストアにはレビュー・配送・ポイント・メール配信・予約など、膨大な数のアプリが公開されており、「やりたいこと」の多くはアプリを入れれば実現できます。この拡張性が大きな魅力です。

 

一方で、この仕組みには裏面があります。アプリは1本入れるごとに、費用や管理の手間、テーマ(デザインテンプレート)への影響という「持ち物」が増えていきます。入れる操作は数クリックでも、影響はストアに残り続けます。弊社が運用保守の現場でよく見かけるのは、次のようなパターンです。

 

 よく見かけるアプリ選びの失敗パターン

・気づいたらアプリの月額の合計が想定を大きく超えていた
・アプリ同士やテーマとの相性で、サイトの表示が崩れた
・解約したはずのアプリのコードがテーマに残り、表示速度が落ちていた

 

これらはアプリそのものが悪いのではなく、入れる前の確認、つまり「選び方」の問題です。逆に言えば、確認の型さえあれば、アプリはストアの強力な武器になります。次章で、その型を7つの基準としてお見せします。

この章のまとめ:Shopifyはアプリで拡張する設計のプラットフォーム。アプリは入れるほど費用と管理の手間が積み上がるため、「入れる前の確認」で運用の差がつきます。

 

 

 【結論】Shopifyアプリを入れる前に確認すべき7つの選定基準

Shopifyアプリを入れる前に確認すべき7つの選定基準の一覧

 

あなたが一番知りたいのは「結局、何を確認すればいいのか」だと思いますので、先に7つの基準を一覧でお見せします。

 

選定基準 入れる前に確認すること
① 目的の明確化 標準機能・Shopify Flowで足りないか。本当にアプリが必要か
② 料金と費用対効果 無料プランの範囲・課金体系。かけた費用の元が取れるか
③ テーマ・他アプリとの干渉 テスト環境で表示・動作を確認したか。同じ領域のアプリと競合しないか
④ レビュー・開発元の信頼性 低評価レビューの中身・更新頻度・開発元の情報
⑤ サポート体制・日本語対応 日本語で使えるか。問い合わせへの反応は早いか
⑥ 解約時の残コード アンインストール時にテーマへコードが残らないか。除去の案内があるか
⑦ 運用への影響 表示速度・管理の手間・月額費用の積み上がりに耐えられるか

 

構造はシンプルで、①が「そもそも入れるか」の前提、②〜⑤が「入れるときの見極め」、⑥⑦が「入れた後・やめるとき」の視点です。実務で差がつくのはむしろ①と⑥⑦だというのが、運用保守の現場に立つ弊社の実感です。次章から順番に解説します。

この章のまとめ:迷ったらこの表に戻り、7つの基準を上から順に確認してください。この表が本記事のチェックリストです。

 

 

 基準①: 目的の明確化|標準機能・Shopify Flowで足りないかを先に確認

アプリを入れる前に標準機能やShopify Flowで足りないかを確認する流れ

 

最初の基準は、アプリ同士の比較ではなく「そもそもアプリが必要か」の確認です。まず、やりたいことを「レビューを商品ページに表示したい」のように一文にしてみてください。「便利そうだから」で入れたアプリは、使われないまま費用と管理の手間だけが残りがちです。

 

アプリを入れる前に検討したい3つの選択肢

目的を一文にできたら、アプリ以外の手段で実現できないかを先に確認します。

 

1. 標準機能: Shopifyはアップデートのたびに標準機能が拡充されており、以前はアプリが必要だった機能が、今は標準でできるようになっているケースがあります。まず管理画面と公式ヘルプで確認してみてください。

 

2. Shopify Flow: ベーシックプラン以上であれば追加費用なしで使える、Shopify公式の自動化ツールです。注文へのタグ付けや条件に応じた通知など、定型作業の自動化はFlowで実現できることが少なくありません。何ができるかはShopify Flowの解説記事で詳しくまとめています。

 

3. 小規模カスタマイズ: テーマのコードを少し編集すれば済む表示の変更なら、アプリを常駐させるより軽く済む場合があります。

 

アプリとカスタマイズ、どちらを選ぶかの入口の目安

入口の目安はこうです。機能が複雑で、今後もアップデートへの追従が必要なもの(レビュー、ポイント、配送連携など)はアプリが向いています。一方、一度作れば完結する軽微な表示変更はカスタマイズのほうが身軽です。両者の費用や向き不向きの詳しい比較はShopifyはアプリとカスタマイズどっち?(4つの判断基準)で解説しています。

この章のまとめ:やりたいことを一文にし、標準機能・Shopify Flow・小規模カスタマイズで足りないかを先に確認する。それでも必要なものだけがアプリの出番です。

 

 

 基準②: 料金と費用対効果|無料プランの範囲と「元が取れるか」の考え方

Shopifyアプリの料金プランと費用対効果の考え方

 

アプリが必要だと判断できたら、次は料金です。料金表示で確認すべきポイントは3つです。

 

1. 無料プランの範囲: 「無料」と表示されていても、件数上限や機能制限があり、実運用では有料プランが前提のアプリは珍しくありません。自社の規模で無料の範囲に収まるかを確認しましょう。

 

2. 課金体系: 毎月定額なのか、注文数やメール送信数などに応じた従量課金なのかを見ます。従量課金は初期の支払いが軽い一方、売上が伸びるほど支払いも増えていくため、成長後の金額も一度計算しておくと安心です。

 

3. 無料トライアル: 多くの有料アプリには無料体験期間があります。導入前提で流すのではなく「検証期間」として使い、期限をカレンダーに入れて判断日を決めてから試すと、なんとなく課金が始まる事態を防げます。

 

そのうえで、費用対効果は「月額が高いか安いか」ではなく、削減できる作業時間か、見込める売上への貢献に対して元が取れるかで考えます。毎月数時間かかっていた作業がなくなるなら、その人件費と月額を比べる発想です。逆に、どちらの効果も説明できないアプリは、金額が小さくても見送りが妥当です。

 

なお、アプリ費用は1本ごとには小さくても、本数が増えると掛け算で積み上がっていきます。運用費用全体の中でのアプリ費用の位置づけはShopify運用にかかる費用の解説記事を、アプリ費用に絞った詳しい話はShopifyアプリの費用の解説記事をご覧ください。

この章のまとめ:料金は「無料プランの範囲・課金体系・トライアル」の3点を確認。費用対効果は月額の絶対額ではなく、削減時間か売上貢献で「元が取れるか」を判断します。

 

 

 基準③: テーマ・他アプリとの干渉|テスト環境で確認してから本番へ

テーマを複製したテスト環境でShopifyアプリの干渉を確認する手順

 

アプリ導入のトラブルで最も多いのが、表示崩れや動作不良といった「干渉」の問題です。多くのアプリはテーマにコードを追加して動くため、テーマの作りや、すでに入っている他のアプリとの組み合わせによっては、レイアウト崩れや動作不良、表示速度の低下が起こり得ます。

 

特に注意したいのが、同じ領域を触るアプリ同士の競合です。たとえばカート周りや商品ページの表示を変えるアプリを複数入れると、互いの変更がぶつかりやすくなります。導入前に「今入っているアプリと触る場所が重ならないか」を確認してください。

 

そして、いきなり本番のテーマには入れないこと。弊社がおすすめする手順は次の通りです。

 

 テスト環境での事前検証の手順

1.現在のテーマを複製し、非公開の検証用テーマを用意する
2.検証用テーマ側でアプリの表示・設定を適用する
3.トップ・商品ページ・カートなど主要ページをPCとスマホの両方で確認する
4.問題がなければ本番テーマに反映する(複製はバックアップとして残す)

 

また、複数のアプリを導入するときは、1つずつ入れて、そのつど表示を確認するのが鉄則です。まとめて入れると、不具合の原因がどのアプリか切り分けられなくなります。

この章のまとめ:干渉トラブルは「同じ領域を触るアプリの重複」と「本番への直接導入」から起こりがち。テーマを複製した検証用環境で確認し、複数導入は1つずつ進めます。

 

 

 基準④⑤: レビュー・開発元・サポート体制|星の数より「低評価の中身」と日本語対応

Shopifyアプリのレビューとサポート体制・日本語対応の確認ポイント

 

ここからは、アプリと開発元の「信頼性」を見る基準です。似た機能のアプリで迷ったときの決め手になります。

 

基準④: レビューと開発元の信頼性

アプリストアのレビューは、星の平均点だけを見ても実態は分かりません。おすすめは低評価レビューから読むことです。「サポートの返信が来ない」「解約後に不具合が残った」といった指摘が繰り返されていないかを確認します。星が高くても、低評価の内容が自社にとって致命的なら避けるのが賢明です。

 

あわせて、レビューの件数と直近の投稿時期、アプリ自体の更新が続いているか、開発元の会社情報やサポート窓口が確認できるかも見ておきます。更新が長く止まっているアプリは、Shopify本体の仕様変更に追従できなくなるリスクを抱えています。

 

基準⑤: サポート体制と日本語対応

Shopifyアプリには海外製も多く、管理画面やサポートが英語のみの場合があります。導入する本人だけでなく、実際に日々使う担当者が使い続けられるかという視点で、日本語対応の有無を確認してください。

 

反応速度は、正直に言うとページの記載だけでは分かりません。確実なのは、無料トライアル中に実際に質問を送ってみることです。返信の速さと内容の丁寧さは、困ったときにどれだけ頼れるかをそのまま映します。

この章のまとめ:レビューは低評価の中身と更新の継続性を見る。サポートは日本語対応の有無を確認し、反応速度はトライアル中に実際に質問して確かめるのが確実です。

 

 

 基準⑥⑦: 解約時の残コードと運用への影響|「やめるとき・増えたあと」まで考えて選ぶ

Shopifyアプリの解約時に残るコードと運用への積み上がりの影響

 

最後の2つは、アプリ紹介の記事ではあまり語られない「やめるとき・増えたあと」の基準です。ここまで考えて選べているストアは、トラブルが目に見えて少ないです。

 

基準⑥: 解約時の残コード

意外と知られていないのですが、アプリをアンインストールしても、テーマに追加されたコードが自動では消えず、残ってしまうことがあります。残ったコードは動かないまま読み込まれ続け、表示速度の低下や表示崩れの原因になります。「アプリを消したのにサイトの表示がおかしい」という相談の背景には、このパターンがよくあります。

 

入れる前に、アンインストール時の手順や残コードの扱いについて、アプリのヘルプに案内があるか、レビューで「削除後」に関する苦情が出ていないかを確認しておきましょう。基準③の「テーマの複製をバックアップに残す」習慣は、この場面でも効いてきます。

 

基準⑦: 運用への影響(積み上がり)

アプリは1本ずつを見れば便利でも、増えるほど表示速度・月額費用の合計・設定管理やアップデート対応の手間が積み上がっていきます。本数の絶対の目安はなく、「入っているアプリを全部把握し、管理できているか」が本質です。

 

そこで、入れる時点で「やめる条件」を決めておくことをおすすめします。たとえば「3ヶ月使って成果を確認し、活用できていなければ解約する」と決めてから入れる。これだけで、使われないアプリが溜まる事態をかなり防げます。運用業務全体の中でのアプリ管理の位置づけはShopify運用の完全ガイドを、増えてしまったアプリの整理・棚卸しの具体的な手順はShopifyアプリの入れすぎ解消(整理と安全な削除手順)で解説しています。

この章のまとめ:アンインストールしてもコードがテーマに残ることがあるため、削除時の情報まで入れる前に確認する。増えたあとの管理を見据え、「やめる条件」を決めてから入れるのがコツです。

 

 

 コマースラボのShopifyアプリ選定サポート|構築から運用保守まで

コマースラボのShopify構築と運用保守によるアプリ選定サポート

 

ここまでの7基準はご自身で確認できます。それでも「判断する時間がない」「自社の場合を聞きたい」という方のために、弊社のサポートを紹介します。弊社はShopify専門のEC支援会社で、構築40社以上・運用保守20サイト以上の実績があります。

 

これから構築する方へ: 構築時のアプリ選定は、要件整理とセットで行うのが最も効率的です。弊社の構築サービスでは、標準機能で足りる部分とアプリが必要な部分を切り分けたうえで、アプリ選定込みでストアを設計します。一押しの「まるっとプロにおまかせプラン」は550,000円(税込)です。詳しくは構築サービスのページを、構築の進め方の全体像はShopify構築の解説記事をご覧ください。

 

運用中の方へ: 弊社の運用保守(月額49,500円・税込・月5時間・契約の縛りなし)では、アプリ導入前のテスト環境での干渉検証、不要になったアプリの見直し、削除時に残ったコードの除去まで対応しています。詳しくは運用保守サービスのページをご覧ください。

 

弊社はアプリを販売する立場ではないため、標準機能で足りるなら「アプリは不要です」と率直にお伝えします。

この章のまとめ:構築時はアプリ選定込みの設計(構築サービス)、運用中は干渉検証・見直し・残コード対応(運用保守 月額49,500円税込・縛りなし)で、7基準の実務をそのまま代行できます。

 

 

 まとめ・よくある質問|アプリ選びは「入れる前」が9割

Shopifyアプリの選び方7つの基準のまとめとよくある質問

 

Shopifyアプリの選び方を、7つの選定基準として解説してきました。最後に要点を整理します。

 

 この記事のまとめ|7つの選定基準

・基準①: 標準機能・Shopify Flowで足りないかを先に確認する
・基準②: 無料プランの範囲と課金体系を見て、元が取れるかで判断する
・基準③: テーマを複製したテスト環境で干渉を確認し、1つずつ入れる
・基準④: 星の数より低評価レビューの中身と更新の継続性を見る
・基準⑤: 日本語対応を確認し、反応速度はトライアル中に質問して確かめる
・基準⑥: アンインストール後の残コードの扱いまで入れる前に確認する
・基準⑦: 「やめる条件」を決めてから入れ、増えすぎを防ぐ

 

よくある質問

 

Q1. アプリは何個まで入れていいですか?
A. 「何個まで」という絶対の上限はありません。本数そのものより、入っているアプリすべてについて「何のために入れているか」を答えられるかが重要です。答えられないアプリがあるなら、それが見直しのサインです。

 

Q2. 無料アプリだけで運営できますか?
A. ストアの規模や必要な機能によっては可能です。ただし無料プランには件数上限や機能制限が多く、成長に合わせて有料が必要になる場面は出てきます。無料か有料かではなく、基準②の費用対効果で判断してください。なお、無料アプリでも干渉や残コード(基準③・⑥)は同じように起こります。

 

Q3. アプリを削除したら表示が崩れました。どうすればいいですか?
A. アンインストール後にテーマへ残ったコードが原因になっているケースがよくあります。削除前のテーマのバックアップがあればそこに戻すのが早く、なければテーマ内の該当コードを特定して取り除く必要があります。コードの編集に不安がある場合は、無理に触らず専門家に相談してください。弊社の運用保守でも対応しています。

 

アプリ選びは、入れたあとの挽回より入れる前の確認のほうが圧倒的に簡単です。この記事の7基準を、次のアプリ導入からチェックリストとして使ってみてください。

 

この記事を書いた人

株式会社コマースラボ 代表取締役 濱野恵太郎

濱野 恵太郎(はまの けいたろう)
株式会社コマースラボ 代表取締役

・Shopifyパートナー
・BASE認定パートナー
・WACA認定ウェブ解析士

・ECサイト構築40サイト以上
・ECサイト運用保守20サイト以上

構築から運用・保守まで一気通貫で対応しています。

 

 Shopifyアプリ選びのご相談はコマースラボへ

これからShopifyストアを構築する方は、アプリ選定込みで設計から任せられる構築サービスをご覧ください。すでに運用中で、アプリが増えて見直したい・削除や乗り換えが不安という方は、月額49,500円(税込・月5時間・契約の縛りなし)の運用保守サービスで対応します。「どのアプリを入れるべきか」の相談段階からで大丈夫です。アプリが不要な状態であれば、正直にそうお伝えします。

 

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