「Shopifyでストアを作りたいけれど、自分で作るのは難しそうだから制作代行に頼みたい」。そう考えて調べ始めたものの、頼むと何がどこまでやってもらえて、自分は何をすればいいのかが見えてこない。そんな状態ではないでしょうか。「頼めば全部やってくれる」と思って依頼したら、自分の作業が思ったより多く、素材待ちと確認待ちで制作が止まった——制作の現場でよく見かけるパターンです。
まず結論から言うと、Shopify制作代行は「丸投げ」ではなく「分担」で決まります。任せられる作業と自社に残る作業を先に知っておくと、見積もりも制作もスムーズです。この記事では、Shopifyストアの構築40サイト以上を支援してきた弊社が、依頼できる範囲と「代行/自社/一緒に」の分担早見表を中心に、費用の決まり方、依頼前に決めておくこと、発注側の動きを実務目線でお伝えします。
本記事の内容
Shopify制作代行に依頼できる範囲と自社に残る作業
1.まず結論: 制作代行は「丸投げ」ではなく「分担」で決まる
2.Shopify制作代行とは?関連する言葉との違い
3.依頼できる範囲【一覧】とサービスの3つの型
4.代行に任せても自社に残る作業|分担早見表
5.費用はどう決まる?相場の目安と3要素
6.依頼前に決めておく5つのこと
7.相談から公開までの発注側の稼働イメージ
8.コマースラボのShopify制作代行
9.まとめ・よくある質問
まず結論: Shopify制作代行は「丸投げ」ではなく「分担」で決まる
Shopify制作代行とは、Shopifyでのストア制作(構築)を、あなたの会社に代わってプロが行うサービスです。ただし代わって行えるのは、制作の専門作業の部分です。商品の写真や説明文、会社としての決め事など、あなたの会社にしか用意できないものは必ず残ります。
制作代行の分担の全体像
・代行が担う: 初期設定、テーマ設定とデザイン、決済・配送の設定、アプリ導入、計測設定など「Shopifyの専門作業」
・自社に残る: 商品写真・説明文、法務の原稿、決済の申請、検収、公開後の運営など「商品と会社の理解が要る作業」
・一緒にやる: 商品登録、デザイン確認、ドメインまわりなど「素材は自社・作業は代行」の領域
この分担は、どの依頼先に頼んでも大きくは変わりません。変わるのは「一緒にやる」領域をどこまで代行が引き受けるかで、それが見積もりの差になります。だからこそ、任せる範囲を決めるのは、会社選びより先です。
この章のまとめ:制作代行は専門作業を代わりに行うサービス。自社に残る作業を知ったうえで、任せる範囲を先に決めましょう。
Shopify制作代行とは?構築代行・制作会社・フリーランス・運用代行との違い
「構築代行」「制作会社」「運用代行」など似た言葉が多いので、先に関係を整理しておきましょう。
| 言葉 | 意味 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 制作代行(構築代行) | Shopifyストアの制作を代わりに行うサービス。両者は同じ意味 | サービス名 |
| 制作会社 | 制作代行を法人として提供する依頼先 | 依頼先 |
| フリーランス | 制作代行を個人として提供する依頼先 | 依頼先 |
| 運用代行 | 公開後のストア運営(受注対応・更新・改善)を代わりに行うサービス | 公開後のサービス |
| 自分で構築 | 代行を使わず、Shopifyのテーマで自作する方法 | 代行を使わない選択肢 |
つまり、制作代行は「サービス」の名前で、制作会社とフリーランスは「依頼先」の名前です。運用代行は公開後の話で、制作と同じ会社にも別の会社にも頼めます。
3つの方法(自分で・フリーランス・制作会社)の比較はShopify構築の完全ガイドを、制作会社の選び方はShopify制作会社の選び方の記事をご覧ください。この記事は「制作代行というサービスの中身」に集中します。
この章のまとめ:制作代行はサービス名、制作会社・フリーランスは依頼先、運用代行は公開後の話です。
Shopify制作代行に依頼できる範囲【一覧】|サービスの3つの型
制作代行に依頼できる作業を、制作の工程に沿って並べると次のとおりです。
・初期設定: 基本情報、通貨・税・配送地域、通知メール
・テーマ設定・デザイン: テーマの選定、デザイン調整、足りない機能のカスタマイズ
・商品・コレクション登録: 商品情報の登録と商品グループの設計
・決済・配送設定: 決済手段、送料や配送方法のルール
・アプリ導入: レビュー、定期購入などの選定と設定
・計測設定: アクセス解析や広告の計測タグ
・他カートからの移行: 商品・顧客・注文データの移し替え
ただし、すべてが標準で含まれるわけではありません。制作代行のサービスは、範囲の広さで大きく3つの型に分かれます。
| 型 | 含まれる範囲 | 向く事業者 |
|---|---|---|
| 制作のみ | 公開までの制作作業。公開後は自社で運営 | 公開後の更新・改善を自社で回せる |
| 制作+運用保守 | 公開後の不具合対応・軽微な改修も継続して任せる | 担当が兼任・1名で、技術面を継続して頼りたい |
| 制作+集客・物流 | 広告運用や受注・出荷業務まで一体で任せる | EC専任を置かず、運営の大部分を外部に委ねたい |
どの型を選ぶかは、「公開後に自社で何ができるか」で決まります。担当者1名で制作のみを頼み、公開後に手が回らなくなるケースは少なくありません。移行を伴う場合はShopifyへの移行ガイド、公開後の運用代行の範囲はECサイト運用代行の解説記事、運用の全体像はShopify運用の完全ガイドを参考にしてください。
この章のまとめ:依頼できる作業は幅広いが、含まれる範囲は「制作のみ/制作+運用保守/制作+集客・物流」の型で変わります。
代行に任せても自社に残る作業|分担早見表(代行/自社/一緒に)
ここからがこの記事の核です。制作の作業を8つの領域に分け、「代行/自社/一緒に」を付けました。一般的な分担をもとにした早見表で、線引きは依頼先やプランで変わります。
| 領域 | 作業 | 担当 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 初期設定 | Shopifyアカウントの開設・契約 | 一緒に | オーナー権限は自社。代行が開設して権限を移す形もある |
| 初期設定 | 基本設定(通貨・税・配送地域など) | 代行 | 決め事は自社が伝える |
| デザイン | テーマ選定・設定・デザイン調整 | 代行 | 参考ストアを伝えると速い |
| デザイン | デザインの確認・修正依頼 | 一緒に | 確認の速さが公開時期を左右する |
| 商品 | 商品写真・ロゴなど素材の用意 | 自社 | 撮影を含むプランもある |
| 商品 | 商品説明文の作成 | 自社 | 代行が表現を整える場合はある |
| 商品 | 商品のカテゴリ分け(コレクションの設計) | 自社 | 分け方の決定は自社。登録作業は代行に任せる形もある |
| 商品 | 商品情報の整理(SKU・バリエーション・価格・セット販売の有無など) | 自社 | 販売の意思決定を含むため自社で用意する |
| 商品 | 商品・コレクションの登録 | 一緒に | 代行の登録点数に上限があることが多い |
| 原稿・法務 | 特定商取引法に基づく表記・各種ポリシー・会社概要などの原稿 | 自社 | 雛形は代行が用意、内容の責任は自社 |
| 決済・ドメイン | 決済サービスの申請・審査対応 | 自社 | 代行が案内。申請は自社名義 |
| 決済・ドメイン | 決済・配送方法の設定 | 代行 | 申請と並行して設定 |
| 決済・ドメイン | ドメインの取得・接続 | 一緒に | 取得は自社名義、接続設定は代行が多い |
| アプリ・計測 | アプリの選定・導入・設定 | 代行 | アプリ利用料は自社負担 |
| アプリ・計測 | アクセス解析・広告計測の設定 | 代行 | アカウントは自社で用意 |
| テスト・公開 | 検収(注文から決済までのテスト) | 自社 | 公開作業は代行 |
| 公開後 | 受注・問い合わせ対応、商品の追加・更新 | 自社 | 運用保守で一部を任せる形もある |
| 公開後 | 不具合対応・軽微な改修 | 代行 | 運用保守の契約がある場合 |
「自社」が付く作業には共通点があります。商品写真、説明文、カテゴリ分けや商品情報、法務の原稿、決済の申請、検収——いずれも「商品と会社を理解していないとできない作業」か「会社としての責任が伴う作業」です。
正直に言うと、「全部任せた方が楽」と思う気持ちはよく分かります。ただ、構築の現場を見てきた経験からお伝えすると、商品の理解が要る作業は自社に残した方が、結果的に速くて良いものになります。制作のプロはShopifyに詳しくても、あなたの商品の一番の魅力までは知りません。商品説明文も自社で書けば一度で済み、商品への熱量が言葉に乗ります。
逆に、テーマ設定や決済・配送の設定、アプリ導入、計測設定はShopifyの知識で差がつく作業なので、迷わず代行に任せてください。渡す素材の詳細は、Shopify構築の流れと期間の記事の「発注側が準備するもの一覧」をご覧ください。
この章のまとめ:商品・会社の理解と責任が要る作業は自社に、Shopifyの知識で差がつく作業は代行に。早見表は自社の状況で上書きして使ってください。
Shopify制作代行の費用はどう決まる?相場の目安と金額を左右する3要素
制作代行の費用は、ざっくり言えば「任せる範囲 × カスタマイズの量 × 商品点数」で決まります。
・任せる範囲: 早見表で「代行」「一緒に」に付けた作業が多いほど上がる
・カスタマイズの量: 標準機能で足りるか、独自の機能や見た目を足すかで大きく変わる
・商品点数: 登録する商品・コレクションの数
相場の目安は次のとおりです。
| 依頼先・構築方法 | 費用相場の目安 |
|---|---|
| 自分で構築する | 〜10万円程度 |
| フリーランスに依頼 | 20〜50万円程度 |
| 制作会社(小規模・テーマベース) | 30〜100万円 |
| 制作会社(カスタマイズあり) | 100〜300万円 |
| 制作会社(大規模・システム連携) | 300万円〜 |
※ 出典: フリーランスはtsun.ec、制作会社の相場はWeb幹事の調査をもとにした整理値。見積書の内訳や1年目の総コストはShopify構築費用の相場記事へ。
金額の幅がこれだけあるのは、含まれる範囲が違うからです。弊社の構築プランも、ミニマムプラン(330,000円〜・税込)が初期設定・標準ページ・商品登録までの必要最小限、まるっとプロにおまかせプラン(550,000円・税込)がデザインから販売導線設計・アプリ導入まで、プロプラン(1,100,000円〜・税込)が独自デザイン・機能拡張や広告・集客連携まで、という範囲の違いです。カスタマイズの量で費用がどう動くかはShopifyカスタマイズ費用の記事に整理しています。
この章のまとめ:費用は「範囲×カスタマイズ量×商品点数」で決まる。相場の幅は範囲の違いなので、金額は分担表と一緒に見比べてください。
依頼前に決めておく5つのこと|これが決まると見積もりも制作も速い
範囲で費用が決まるなら、依頼前にあなたの側で決めておくべきことも見えてきます。次の5つが決まっていれば、どの依頼先でも的確な見積もりが出ます。
依頼前に決めておく5つのこと
1.何を売り、誰に届けるか(商品と主なお客様)
2.商品点数・カテゴリ分け・商品情報と、公開後の更新頻度
3.どこまで任せるか(3つの型と分担早見表で決める)
4.予算の上限と、公開したい時期
5.参考にしたいストア
1と2でページ構成や機能、公開後の運用の型が決まります。3はこの記事の内容を当てはめてください。4と5は提案の材料で、予算と時期は遠慮せず伝えた方が現実的な提案が返ってきます。
準備というと「素材を揃えること」を思い浮かべがちですが、順番は「決める」が先で「揃える」が後です。何をどこまで任せるかが決まらないまま写真や原稿を揃えると、撮り直し・書き直しになりやすいからです。決まったら、揃える素材はShopify構築の流れと期間の記事で確認し、依頼先の比較はShopify制作会社の選び方の記事へ。「何を売るか」の整理から専門家と考えたい場合はShopifyコンサルの解説記事が役に立ちます。
この章のまとめ:5つを先に決める。「決める→揃える」の順番が遠回りを防ぎます。
相談から公開までの「発注側の稼働」イメージ|いつ・何をするか
「自分の作業が残る」なら、いつ・何をするのか。発注側であるあなたの動きを時期別にまとめました。
| 時期 | 自社がやること | 稼働の感覚 |
|---|---|---|
| 依頼前 | 5つの決め事の整理、相談・見積もり、契約内容(権限・範囲・検収条件)の確認 | まとまった時間を使う |
| 制作中 | 素材(写真・原稿・法務表記)の提供、アカウント・決済・ドメインの申請、確認依頼への返答 | 制作中を通じて、確認依頼に都度応える |
| 公開直前 | 検収(テスト注文)、公開日の決定、公開後の運営体制の準備 | 短期間に集中する |
| 公開後 | 受注・問い合わせ対応、商品の更新、数字の確認 | ここからは日常業務になる |
稼働の山は「依頼前」と「制作中の素材提供」にあります。制作の遅れの多くは、発注側の素材待ちと確認待ちで起きます。裏を返せば、素材を早めに揃え、確認依頼に早く返すだけで、公開時期は読みやすくなります。工程ごとの期間はShopify構築の流れと期間の記事、相談から契約までの進め方はShopify制作会社の選び方の記事を参考にしてください。
この章のまとめ:発注側の稼働は「依頼前の決め事」と「制作中の素材・確認」に集中する。ここを早く動かせば、公開は遅れにくくなります。
コマースラボのShopify制作代行|まるっとプロにおまかせプラン
最後に、弊社の制作代行も紹介させてください。Shopify専門で構築40サイト以上を支援してきた弊社の進め方は、この記事の「分担」そのものです。商品と会社の理解が要る部分はあなたにお願いし、Shopifyの専門作業は弊社が引き受けます。
まるっとプロにおまかせプラン(550,000円・税込)に含まれるもの
・初期設定一式
・テーマカスタム(デザインおまかせ)
・標準ページ制作(13ページ)
・商品・コレクション登録(各5個まで)
・販売導線設計(広告、メルマガ、LINE等)
・SEO・LLMO(AI)基本対策
・CRM連携(LINE、meta、google等)
・アプリ導入(3個まで)
・納品後1ヶ月間の無償サポート
分担早見表の「代行」と「一緒に」の作業をまとめて引き受けるプランです。Shopify本体の月額、アプリ利用料、決済手数料は別途かかります。制作期間は標準2〜3ヶ月ほどが目安で、商品画像やテキストをあらかじめご用意いただければ最短2週間での納品も可能です。
まるっとプロにおまかせプランでは、お問い合わせいただいた方には、完成イメージがわかる無料のデモサイトを構築し、ヒアリング時にご覧いただけます。まずは完成イメージを見てから、依頼するかどうかご検討ください。依頼後のミスマッチを防げます。
範囲を小さくしたい方、独自機能まで広げたい方向けのプランもあり、3プランの違いはShopify構築サービスのページで比べられます。「どこまで任せるか決めきれない」段階なら、60分のZoomでご相談いただけるshopifyなんでも相談(税込22,000円)で範囲の整理からお手伝いします。自分で作るのも十分ありで、ご自身で作れそうならその旨を率直にお伝えします。
この章のまとめ:まるっとプロにおまかせプランは「代行」「一緒に」の作業をまとめて引き受ける形。無料のデモサイトで完成イメージを見てから判断できます。
まとめ・よくある質問|制作代行は「何を任せ、何を自分でやるか」から
この記事の要点
・Shopify制作代行は「丸投げ」ではなく「分担」。任せる範囲を決めるのは会社選びより先
・依頼できる範囲は「制作のみ/制作+運用保守/制作+集客・物流」の型で変わる
・商品・会社の理解と責任が要る作業は自社に残り、Shopifyの知識で差がつく作業は代行へ
・費用は「範囲×カスタマイズ量×商品点数」。依頼前に5つを決め、「決める→揃える」の順で進める
Q1. 制作代行と構築代行は違うものですか?
A. 同じ意味です。どちらの言葉を使うかは依頼先によって違うだけで、サービスの中身は変わりません。
Q2. 商品登録は自分でやる必要がありますか?
A. 写真と説明文、カテゴリ分けや商品情報の用意は自社の作業です。登録作業は代行に任せられますが、点数に上限があるプランが多いので、超える分の扱いを事前に確認してください。
Q3. 依頼から公開まで、最短でどれくらいかかりますか?
A. 依頼先と範囲によります。弊社のまるっとプロにおまかせプランでは標準2〜3ヶ月、素材をあらかじめご用意いただければ最短2週間も可能です。
Q4. フリーランスと制作会社、どちらに頼むべきですか?
A. 任せる範囲と予算、公開後に頼りたい期間で変わります。3つの方法の比較はShopify構築の完全ガイドを、制作会社の見極め方はShopify制作会社の選び方の記事をご覧ください。
最初に決めるべきは「どの会社に頼むか」ではなく「何を任せ、何を自分でやるか」です。分担早見表を自社に当てはめ、任せたい作業に印を付けるところから始めてみてください。
この記事を書いた人
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濱野 恵太郎(はまの けいたろう) ・Shopifyパートナー ・ECサイト構築40サイト以上 構築から運用・保守まで一気通貫で対応しています。 |
Shopify制作代行のご相談はコマースラボへ
任せる範囲がまだ決まっていなくても大丈夫です。まるっとプロにおまかせプランでは、お問い合わせいただいた方には、完成イメージがわかる無料のデモサイトを構築し、ヒアリング時にご覧いただけます。まずは完成イメージを見てから、依頼するかどうかご検討ください。無理な売り込みはしません。
